その2
搭乗した飛行機はデルタ。
以前にも乗ったことのある会社だが今回の機は最新鋭!
各座席の背面には小さな液晶のモニターが付いていて、TVも見れるし電話まで付いている。
8時間以上もの長い間、椅子に座ったままで狭くて暗い飛行機の中に居なくてはいけないのが海外へ
行く時の最も苦痛な時間。
『こんなイイモノがあったらちょっとは時間も潰せるかも!』
と思ったのですが、結局はクレジットカードを入れないとビデオも見れないし、当然電話だって
できないわけで、大して使うことも無く、相変わらずアメリカまでの長い飛行時間は酒を飲んでも
なかなか眠れないいつもの辛い時間になってしまった。
唯一の楽しみの機内食も、ANAやJALの時とは大違いで『おまえオッサンだろ!?』と言いたく
なるようなデッカイおばさんが『Fish or Beef?』とドスの効いた声で聞いてくるし・(汗)
この先、同じデルタでアメリカ国内を乗り継ぐと思うと気が重くってしまったのでした。
結局、どのくらい寝たのか良くわからないままにアメリカはポートランドの空港に着いたのは
自分の腕時計(日本時間)で午前3時過ぎ。
多分2時間ほどしか寝れていない、完璧な寝不足。
飛行機から降りて、入国審査を済ませ、次の乗り継ぎ便の手続の為にカウンターを探し回る。
飛行機からそのままタラップで空港の中に入ったので外の気温とかを肌で感じることも無く、
短い乗り継ぎ時間に間に合わないと大変だ!と、大急ぎで走り回り、カウンターを探し当てた
時には汗だく(--;
乗り継ぎの時間までは小一時間ほど余裕があった。
『ふ〜。』と2年ぶりのアメリカの臭いを感じながら、ふと、ドデカイ窓ガラスの外を見ると風景が白い!
芝生も白い! 空からは、まるで風になびく大きなカーテンのように縦縞模様のすごい【雪】が降っていた。
名古屋で飛行機に乗ってから約半日。
タバコ吸いたいなぁ〜・と広大な待合室の中を見回すと・ 怪しげな、アクリルの板で囲まれた小さな空間
を発見!
中は随分と混み合っていて、みんな立ったままタバコを吹かしている。
『なんだかイヤな感じ』と思いながら中へ入って一服。
どのくらい待ったのか、多分1時間くらいだったかも・
アナウンスが雪の為に滑走路を一時クローズするというような事を伝えていたことには気がついていたけど。
自分が乗る予定の便の案内がいつまでたっても始まらない。
もうとっくに飛行機に乗ってる時間なんだけど・・・
『待てよ?』
ポートランドでの乗り継ぎ時間には多少の余裕があったけど、次の乗り継ぎ空港のダラスではギリギリの
時間しか無かったはず。
今ここで足止め喰らったらマイアミなんて行けないぞ!
慌てて先ほどのカウンターに行き、小錦みたいな黒人のオバちゃんに聞いてみると、。
『あなたの乗る飛行機は雪でキャンセルになった。』とアッサリ!
『じゃあ、どうすりゃいいのよ!』と聞くと、
『あなたは今日はここ(ポートランド)でステイするか、他の便でダラスへ行ってステイするしかないわね!』
ポカン・・・でした。
『でも、俺は今日どーしても、マイアミまで行かなきゃ行けないんです!』
としつこく食い下がると、
『じゃぁ、こっちの便があるけど、でも時間はマイアミ行きに間に合わないわよ! どうする?』
ときた。
確かに、その便のダラス到着時間はマイアミ行きの出発時間とほぼ同じ。
間に合うわけありません。
でも、ここでステイするよりはちょっとは近づくし、と一瞬で決断し『その飛行機に乗ります!』
と言うと、
『OK!』と、端末をばカチカチ、そして、赤のボールペンで私が出したチケットにシャッシャっと
線を引いて、なにやら解読困難な文字で走り書きをして返してくれた。
『ハイ! すぐに○○番のゲートに行って乗りなさい、急いでね!、Have a nice trip!』
と笑顔で手を振ってくれちゃいました。
『Thank you ! Bye!』
良くわかんないけど、乗るしか無さそうだし急がなきゃ! と、指示されたゲートまで走った走った。
またまた汗だくになりながら搭乗口へ着いて、チケットを手渡すと、ろくに見もせずに(いや、きっと
見てるんでしょうが・・)機内へ案内され、『あなたのシートはここね!』とチケットのボールペンの
文字を示された。
確かにちゃんと判るようにシートの文字が書かれていました。
解読不可能な文字は、さっきのオバちゃんのサインだったんですね。 でかすぎだって!^^;
今度の便はユナイテッド。
席に着いてから、さっきの小錦みたいなオバちゃんって・・・改めて考えてみるとすごい人なのかも?
と思えてきました。ユナイテッドの乗務員もサインだけ見て『はいはい!』って感じでしたからねー。
日本からの便にはそれなりに日本人も乗っていたのですが、今度の便には自分も含めて3人ほど。
結構空席もあったので、指定された席から動いて窓側の席へ。
ダラスまでのフライトはロッキー山脈を越えて飛びます、是非ともロッキーの山並みを見てみたかったので
窓側に空席があってとっても嬉しかったです。
つづく・