10年程前、アメリカへ行った。

カリフォルニアのテメキュラという街の近くに、ロン・ビショップというお店があった。

お店の名前の通り、『ロン・ビショップ』という初老の店主が営む小さなバイクショップ。

銀色の髪で、同じく銀色の立派な髭、とってもカッコイイおやじだった。

お店のステッカーももらったけど、黒字にシルバーのそのステッカーはものすごくシブかった!

ハスキーの専門らしく、今の名西カワサキより小さな店内には、乗り込んでいるけどしっかりと整備されたシブい中古車と、少ないけれど最新のニューモデルが並んでいた。

『私は日本でカワサキの店やってるよ。』 そう伝えると、今の名西Kと同じくらいの、すごく狭い整備スペースへと案内して『だったらこのHONDAを直してくれ』とバイクリフトの上のCB750を見せてくれた。

『電気系統がおかしいんだよ・・・・Because・・・???・・難しい英語・・・』

 

彼がどうしてハスキーの店を営んでいるのか、カウンターの上に掲げられたパネルの数々がここの店主の人生を物語っていた。

『俺も昔はカワサキのワークスでバハを走ったんだよ!』

笑いながら指さした一枚のパネルに写っていたバイクは'70年代後半のKLX250だった。 もちろん空冷ツインショック。

今現在のメーカーの広告に使われても良いくらいにカッコイイ、クールな写真だった。

ボルトやナットがぎっしり詰まった箱、黒く染まってテカったコンクリートの床、角が丸まった作業台、メッキもされていない(取れてしまった?)スナップオンのハンドツール・・・どれもこれもメチャクチャにシブい、かっこいい。

もちろん従業員もいない小さなお店、『ロン・ビショップ』

かっこよすぎる

鍛冶屋のオヤジ的なバイク屋さん。

『あ〜、俺もこうなりたい!』そう思ったバイク屋さん。