7月21日

今は7月20日が「海の日」で休日になっているので学校の終業式は7月19日、20日からが夏休みだが自分達の時は7月20日が終業式。自分にとって7月21日という日は夏休みの始まりの日、それともうひとつ印象に残る出来事の日としてしっかり記憶に残っている。
自分は霊感なんてものは全く無い方で、今までにオバケを見たりとか何やら怪しいものを見た経験がほとんど無い・・・・小学校4年だったか5年だったか良く憶えていないけど、その7月21日以外は。
うちの田舎では毎年7月21日に集落の高台にある恵比寿さま(えべっさんと呼んでいた)でちょうちんを吊るして大人たちが集まり酒盛りをする「えべっさん」という集落だけの小さなお祭りがあり、夏休み初日の子供達もそこに集まって花火をしたりして遊んでいた。
20〜30メートルの高台にある「えべっさん」の境内から下の田んぼに向けて打ち上げ花火を飛ばしていると、ちょうど向かい(500メートルくらい)にある墓地の林の中からポッと光が出て来た。始めは誰も違和感を持っていなかった、自転車のライトかバイクかくらいに思っていた・・が、林を出てちょっとだけ道沿いに動いて(飛んで)来た光が徐々にヘンな方向に向かいだした。気が付くと完全に田んぼの中を飛んでいる、「あれ何!」誰かが大声を出し後ろの方で遊んでいた連中も集まって来た。「火の玉?」みんなが同じようにそう思っていたと思う。
「火の玉」はひらひらと炎を揺らしてはいなくて、ピカーといった感じで白く光っていた。稲が大きくなって水が張られた田んぼの中(上)をスーっと揺れもせずに飛んできた「火の玉」は眼下の集落までやってきた、完全に家の屋根より上を飛んでいて、田んぼから家を一軒越え、そして道路を横断して道沿いの家の屋根の上でフっと消えた。
僕達子供が騒いでいても酒盛り中の大人たちは誰も見に来なかった・・と思う。
不思議なものを見た、「何だったんだろう?」近所の子供達&僕たち三兄弟は待ちに待った夏休み初日の楽しみのついでに「不思議な体験」までして何かヘンな満足感のなか家へ帰って親達にその話をしたのでした。

不思議な火の玉、いや「光の玉」が更に神秘性を増したのは翌日のことだった。
「光の玉」が消えていった家、そこには僕達にいつも色んな遊びを教えてくれていたおじいさんが住んでいたのですが、一人暮らしのおじいさんはその晩に亡くなっていたのでした。

まったく怖いとか恐ろしいとか思わない、すごく不思議な霊体験でした。