16歳

今年もあと数日で終わろうとしている年の暮れ。急ぎの仕事もなくて「今日はちょっと早めに店仕舞」なんて思っていた寒い夜。いかにも青い声「今○○っていう交差点にいるんですけどー、お店はどっちですぅー?」。・・・・・・・・何でも買ったばかりの中古バイクを友達にコカされて、修理するために見積もりと部品発注のためにお店へ来たいらしい。

:「○○の交差点? どっちから来たの? 今どっち向いてんの?」
16歳:「????、ボソボソ・・・」どうも近くの人に道を聞いているらしい。
:「んじゃ、その人に聞いて、22号を一宮方面へ道なりに走って・・・庄内川を越えたら・・・」
16歳:「じゃぁ、ここ真っ直ぐでいいんですかー?」
:「だからぁ!、キミ今どっち向いてんのー?」
16歳:「あのぉー。僕この辺の道よく知らないんで、ココまで来て先導してもらえませんかぁ?」
:「今、お店に一人なので出れないよ。   とにかく22号を一宮方面へ走って庄内川越えたら、最初の信号を右に・・・」
結局彼はその後も私の言った道をまったく通ろうとせずに、ずいぶん遠回りをして何とかお店へたどり着いたのでした。

寒い中お店へやって来たのは、スカスカのダウンジャケットで首にはマフラーを巻いた金髪の少年でした。
友達にバイクをコカされた彼は、傷ついたバイクの部品をなぜか?初めて来るウチのお店で頼みたいらしい。彼の家は豊橋、しかも乗ってるバイクのナンバーは「なにわ」ナンバー。名変はこれかららしい
しかも、しかも!。約10万円の代金は、「自分はお金持ってないから」コカした友達から払ってもらうらしい・・・しかも部品を交換した後で・・・・・しーん・・・・・。

「キミねー、財布に2000円しか持ってない、初めて会う人に、人が良さそうだからって10万円貸すか? アン?」・・・・

その後、世の中の厳しさをトクトクと(^^;説教してあげた結果、アンダーカウルだけを注文して(前金なしで)おくことにして、正月明けに再度来店することに。

話をしていて、他にも色々とビックリさせられました。
免許を取得したばかりの彼は、しきりに「免許証のコピーを置いていくので信用してください」と言う。
「住所もちゃんと書いてあるし」当たり前だ
「電話番号も書いてあるし」書いてね−よ!


とにかく、そんなこんなで大変なお客さんでしたが、そこは16歳、まだ純粋な子だったので追い返す?事もせずに良く(かどうかは疑問ですが)言い聞かせて、22号を市内の方へ行きたいという彼に22号への出方を教えて何とか一件落着。

バイクのエンジンをかけて、帰って行こうとする16歳を見ながら、「(俺達は)もうちょっとしっかりしてたよなー」妻と話をしながら、最後にまたビックリ。
お店から22号へ出て名古屋市内へ向かうはずの彼は、いきなりバイクの向きを変えて高さ1.6メートルのトンネルをくぐって行ってしまった。(そっち行ったら逆だろうがぁ!)

最後まで人の言う事を一切聞いてない16歳でした。
正月明け、彼が代金を持ってちゃんとお店へ部品を取りにこれるかどうか・・・・心配です。