昨年12月にベルシスを試乗車として登録して以来、初めてワインディングを走りに行ってきました。

ただ、暦の上では春になったとは言え、まだまだ山地の道は凍っています。
できる事なら走りなれた岐阜方面のワインディングを走りたかったのですが、まだちょっと無理っぽいので三河方面から設楽、足助方面の山中を走ってみました。

初めて・ と言っても、街中と高速道路では何度も走っているのでそれなりの印象は語れるのですが、やはり大好物のワインディングでの印象抜きには語れないですもんね ^^

という訳で、本格的では無いにしろ一応ワインディングを走ってきましたので簡単にレポートを・

 
         
 

まずはエンジン。
昨年発売のER-6n、そして、昨秋発売のER-6f、この両者に初めて乗った時にまず思った事は 『ずいぶんとハイギヤードだな』 ということでした。

ERシリーズの前身、EX-4(5)のエンジンと同じく、アイドリングでドコドコドコ・と図太くて、良くEURO3の規格をパスしたもんだと思う低音の効いた
排気音と、車体を揺らす振動、鼓動感。  その様から想像するに、EX-4/5に比べ排気量も大きくなってるし、アイドリングのままでもクラッチ
さえ継げばスルスルっと走り出すかと思いきや、スコッ!とエンスト。
発進時やタイトな曲がり角では、ちゃんと回転を上げてやらないとガコガコなりがちなところがあって意外な印象を持ったものです。

そんなER-6n、fに比べると、ベルシスの場合は 『ゼンゼン違うじゃん!』 『日本の道には絶対こっちの方が合ってるよ!』 と思えるほど低速
(この場合は極低速ですが)の力強さがありました。

うーん、やっぱりこのベルシスと言うバイクの特性上、エンジン特性からギヤレシオまでも変更してあるんだな? と思いました。誰でもそう思うと思い
ます。

でも、 実はこのベルシスのエンジン、減速比(ギヤレシオ)についてはER-6n、fと全く同じなんですよ!

カムのプロフィールと圧縮比の違いでここまでの差が出るとはちょっと驚きですね。

発進時の力強さに差があるとは言っても、走り出してみるとER-6n、fと同じギヤレシオを実感できます。
今日走って来た道路のうち、三河湾スカイラインの場合。 峠を流すのが好きな人だと50キロ前後から100キロ超で走れるワインディングロード
ですが、私がベルシスで走った結果はほとんどが4速以下、5速に入れたのは速度の出る直線部分のみでした。

〜2,500rpm辺りまでは【ドコドコドコ・・・】 2,500〜4,000rpm辺りまでが【ドルルルルルー ・・】 そして、4,000rpm以上が
【トゥルルルルルルルーーーー】といった感じで、 4,000回転以上でのフィーリングがとっても気持ち良かったです。

スプロケットの変更などで、ファイナルレシオをもっとショート(低速寄り)にしても良いのかな? とも思いますが、ERシリーズやベルシスがハイギヤード
になっている訳は他にもありそうです。
例えば、強力なエンジンブレーキ。 8の字走行を繰り返すと、ちょっと慣れた頃にはスロットルオフと同時にリヤタイヤが滑りだしているのが良く解ります。
ナラシも終わってワインディングで7〜8,000回転を多用した時などはどうなんでしょうかね? ファイナルがショートだと間違い無くリヤのスライドが
大きくなりそうな気もするんですが。

 
         
    ズリズリのテールスライドが大好きな人は良いかも知れませんが、フツーに乗るには危ないですから大きな変更などは止めておいた方が無難かな? 今の所はそう思います。

クランクケースの内圧コントローラでも付けて、エンジンブレーキの効きが少しでも弱くなると更に乗り易くなるかも・などと走りながら思った次第です。

まぁ、とにかくナラシが終わって、もっと高回転を使ってみないと何とも言えませんけどね。
6,000rpmリミットで走った結果感じたエンジンフィーリングはこんなところです。
ちなみに、6速で法定速度の60キロ走行時の回転数は2,500rpm
強だったと思います、そのまま加速すると、ちょっとギクシャクする領域です。
高速走行100Km/hの時は4,400rpm辺りで、そこから140〜Km/hまでの加速は全くストレスが無く、しかも早いです。
 
         
さて、エンジンのフィーリングに付いては街乗りや高速走行で何となく予想もついていましたが、ベルシス最大の特徴である足周り、乗り味について。

ワインディングを走った乗り味はと言うと、何と言ったら良いか形容に困る、不思議な感覚を伴った、楽しい、気持ちのイイ、そんな乗り味でした。

コーナリングの感じは、どうしても今現在自分が乗っているW650や、以前乗っていたゼファー750、ZRX1100と比較したお話になるかと思いますし、不思議な感覚なので、読む人それぞれでイメージする物が違うかもしれません。

まず第一に、とにかく良く曲がります。
バイクがクィーっと、どんどんとコーナーを曲がって行ってくれる感じです。
『あなたは前見てスピードだけ調節しといてねー!』 みたいな感じで、グイグイ曲がっていくバイクに身を任せている感覚です。
  寝かし込みや切り返しはものすごく軽快で、ヒラヒラ・ペタ・、スイーといった感じです。
コーナリングは、全身で気持ちの良いGを感じながら曲がる、ちょうど吊り下げ式のジェットコースターに乗っている感じでしょうか。
当然、タイヤで路面を捉えて走っているわけでそんな事はないのですが、まるでそんな乗り物に乗っているようで、『いいのかなぁー?』
と不安を感じた瞬間もありました。

当然ですが、単に寝かしただけで向きを変えようとした時はフロントが、あらぬタイミングでシフトダウンした時はリヤがダダダ・と逃げて行ってしまいました。
でも、良く動くサスペンションのお陰なんでしょうか、あまり恐い思いではないんですよね。

ベルシスのこんな不思議な乗り味は、このサスペンションが造っていると言っても良いんでしょうね。
ERシリーズと比較してフロント30mm、リヤ20mmのホイールトラベルの多さは、宙に浮いたような気持ちの良い走行感覚を出したり、
悪路を走った時にも効果を発揮してくれていると思います。
低速では結構ギャップを拾いますが、スピードが上がると実に気持ちの良い乗り心地です。
こちらも、ナラシが終わる頃には更に動きが良くなると思います。
 
         
   

幅広のハンドル、軽い車体、高い目線、軽快なハンドリング、そして
充分なパワー。
加えて幅広の座り心地の良いシートで、高速道路からワインディング、
狭路、悪路とどこを走っても楽しめる、そんな懐の深ーいバイクです。

ワインディング大好きの私の場合、そこそこスピードの出るワインディング
よりは、スパッスパッと切り返すタイトな峠道の方が楽しいと思いました。

それと、街中で乗っていても感じていたことですが、ただ単に走り続けて
いる時もなかなか味わいのあるツインエンジンの音と鼓動で走りを楽し
めます。
さすがにダートを好んで走るバイクではありませんが、道を選ばずに走れ
て 味わい深いバイクだと思います。

 
         
 

ベルシスには純正オプションで両サイドのパニアケースが発売される
予定です。
最近のニューモデルはみんな共通ですが、とにかく物入れのスペース
が無いのが難点ですね。

この日はタンクバッグに地図とタバコ、ライターなどの小物を、ウェスト
バッグにはカメラを放り込んで走ってきましたが、怪しい天気だったり
すると、持って行きたいカッパはリヤシートにくくりつけるしかないので
すが、 ベルシスにはカワサキお得意のバンジーフックなどが何もあり
ません。

パニアは発売されましたらお店のベルシスには装着予定です。

とにかく走りが楽しいこのバイク、パニア装着で使い勝手の良さが加
わると鬼に金棒のツーリングバイクになりそうですね。

   
         
    先月のイチゴ狩りツーリングの時も出動したこのベルシス。
往路の山道は、ベルシスご予約のA山さんに乗って頂き、浜松からの帰路
は私がベルシス乗って、A山さんが私のW650に乗って帰ったのですが、
スイッチして間もなく、ガソリン補給の時の会話で面白い事に気がつきまし
た。

A山さん・『やっぱりWだとドンドンと振動を感じますねー』
・ということ。

ベルシスに乗り換えた私はと言うと、その時に、『このバイク、Wに比べると振動多いよなぁ』 と思っていたところだったのです。

確かに今日のツーリングでも、最初の頃は手や足に感じる高周波の振動
が気になっていました。
でも、やはり馴れなんでしょうか? 途中からは完全に忘れていましたね。
 
         
W650の振動はマイルドな大きな振幅の低周波。
ベルシスの場合は、ちょっと高周波のビビビといった振動で、無い方が
良い振動です。

ただ、幅広のハンドルに取り付けられたミラーの視界は6,000回転までは
全域で良好でした(それ以上はまだ解りません)、振動についても手が痺れるようなレベルではありません。

それとその振動を感じ取る部分。
Wの場合は尻で振動を感じますが、ベルシスの場合は手足で振動を感じました。

 
 
 
 
今回はベルシス初ワインディングと言うことで、色々と考えながら走るつもり・でしたが、ダメですね。
フロントのサスがどうやらとか、タイヤがどうやらなんて考えて走る事なんて私には到底できません。

『面白〜イ!』 と思ってしまったら、停まりもせずに走りまくってしまいます。

途中何箇所も撮影ポイントがあったのですが、ついつい・走ってしまって、気がつけば 『面白いバイクです』 といった感想しか残っていないんですよね。

まぁ、今回はまだまだ第一弾と言うことで、サスの調整とか、こんな道ではこうだった、ああだったという具体的なレポートは山の道路が解凍されてからということでご期待ください。

今回はまだナラシという事もあって、MAX6,000rpmを意識して走ってきましたが、新車時にグリグリと硬い感触のあったミッションも、かなりスムーズになってきたように思います。
*あまり硬いので300キロあたりで良いオイル(MOTUL300V)に交換したのが効いたのかも知れません。

そんな今回のベルシスツーリング、走行距離は 243Km、 燃費は約22キロ/リットルでした。
山中は暖冬のせいで例年より一足も二足も早い春が来ています。
近々第2弾も行けそうですよ (^^)