![]() お盆休み前。 発狂しそうに蒸し暑い名古屋の夏+これでもかとばかりに溜まってしまった修理車や車検車、新車、中古車の納車に追い詰められて、ホームページの更新なんて全くできるような余裕も無かった今年の夏。 長年名西カワサキのマスコット的存在だったチャムの死も重なって、気持ちは自然と”安らぎ”を求めだしていました。 何も無い、何も聞こえない、涼しくて静かな所でゆっくりとしたい。 何にもしなくていい、好きなことだけやればいい、好きなペースで走ればいい、好きな所で停まればいい・・・行きたい、そんなツーリング、そしてキャンプに行きたい、 チャンスは作るもの・でも、やってくるものでもあり、今回は自然に行きたくなった、やってきたチャンス(機会)。いい旅になりそうな予感がしたのでお盆休み数日前に一人で決めました。 |
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![]() お客さんの 『キャンプに行きますよ!』 の一言もあって、それじゃぁ・と、 みなさんのキャンプに相乗りして、翌日は一人でのんびりと行くことにしました。 初日のキャンプ地は大平峠の頂上。 道路沿いの、キャンプ場じゃなくて、テントが張れそうなスペースにバイクを停めて東屋の下でキャンプ。 最初、準備もできていないので車で行くつもりでいたのですが、みんなと別れた翌日の自由度を考え、パニアを装着したW650にテントとシュラフを積んでみたところ、『おぉ!充分いけるじゃん!』 という具合だったので急遽Wで出発することにしたのでした。 |
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![]() 大平峠の夜は完全に雲の中でした。 辺りには街路灯も何も無く一切の光が無い真っ暗闇。 細々と点したランタンの光におびただしい数の蛾が集まってきました。 ここ大平の森は人の手が入ってない天然の森、虫の数もハンパじゃありませんでした。 そんな霧の中、同じところにテントを張っていた長野からのライダー2名も加わってささやかな酒宴。 でも、開けたばっかりの酒の肴の器の中には、気が付くと蛾がバタバタ泳いでいたり、黒い塊を触ってみるとクワガタだったり、手にとろうとした袋にはカメムシがくっついていたりで、なかなかワイルドな、苦手な人には耐え難い環境での宴になりました。 |
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![]() そんな霧の中の夜が明けた15日の朝。 とても良い天気になりました。 森の中に残った霧に太陽の光が当たって幻想的な風景を創りだします。 ここ大平峠からは一人で走り出しました。 久々のソロツーです。 一人で気ままに走ってキャンプなんて、・ン十年ぶりのこと。 走り出した瞬間に、なぜかとってもゆったりとした気分になりました。 同じように一人で走り続けていた30年前、同じ一人ですが、いつも何かを追い求めて走っていたような・・・こんなゆったりとした気分で走っていたことなんて無かったように思います。 |
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![]() こういう気分って、円熟って言うのでしょうか? ^^; |
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![]() そのキャンプ場へは全て舗装道路で行けます。 細いけど、荒れていないきれいな道路を走って登って行くと、 |
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![]() だんだんと伊那谷の風景が低く、広く見えるようになっていきます。 昨日のキャンプの、霧雨に濡れたままのテントや、シトっとしてしまったシュラフを乾かしたかったのでまだまだ日が高い午後3時過ぎにはキャンプ場へ着いて、ウワサの眺めをのんびりと楽しみたかったので道に迷うことも計算に入れて早めにR153から離脱したのですが、なんともアッサリとキャンプ場までの一本道に入れて、尚且つとても解りやすい案内看板のお陰でスンナリと3時前にキャンプ場へ到着してしまいました。 |
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![]() 残念ながらキャンプ場の全景を写していませんでした。 そのキャンプ場、私が到着した時には段段畑のように4段ある芝の広場の一番上に一つだけテントが張られていて、その他は誰もいない状態でした。 四輪用の駐車場があり、そこに車を置いて荷物を運びテントを設営するようになっています。 ホントはダメなようなんですが、クイの隙間からWで入り込んでみました。 写真のWの左側2〜3mのところにテントを張ると飯田市方面の夜景がきれいに見えそうです。 |
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![]() 乾かしておいたテントを張りました。 フッ、フッ、フ・・・これで今夜の夜景は独り占め!(^^) さぁてと、 |
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![]() 用意も済んだし、まずはプシュ!っと・ いやぁ〜! ウマイ!!! 正に至福のひと時。 テントから数メートル後の水場に冷やしておいたビールをゆっくりと飲みながら伊那谷の景色を眺め、暖かくて気持ちのいい芝生に寝っ転がり、しばしの間マッタリ・ |
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![]() ・あ! そうだ、頂上行かなくちゃ! 日が暮れかけた伊那谷の北側、伊那市方面です。 頂上(1,445m)までは歩いて300mあるかないか、 頂上に立つと、北側伊那市から南側飯田市までが天竜川の蛇行とともに一望できます。 |
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![]() 何と言う山なんでしょうか?北東側には夕陽の当たる3,000m級の山々が連なっています。 |
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![]() いい景色だわ〜! 静かだし、最高じゃ・・・・ あれ!? 何だよ〜〜! いきなり〜! テントへ戻ってみると、すぐ後の至近距離でオヤジさんたち10人ほどが酒盛りやってるじゃん! 発電機回して投光機まで点けてるよ! まいったな、こりゃ・ 今更テントの位置変えるのもなぁ・・・ でも、これじゃあ静かなキャンプも台無しだよ〜・・・やっぱテント移そうかな〜・・・ |
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![]() 見る限りここでキャンプする様子ではなさそうだし、まぁとりあえずはこのまま様子を見てみるか、 と、ここで2本目のビールをプシュ! 駒ケ岳の方に沈んでいく太陽を眺めながらまたマッタリ。 ここのキャンプ場、山の頂点にあるだけに風が強く吹く時が多いようです。 この日も東側から風があり、夕方になって少しだけ強くなってきました。 バーベキューのオジさんたちもブルーシートで風除けを作ってます。 |
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![]() 駒ケ岳の向こうへと太陽が沈んでいきました。 これで空が真っ赤に染まれば最高だったのですが、ほんの5分ほどの間、低い雲の上側が赤くなっただけでした・ 残念! 日が沈み、周りが暗くなるのと比例して、後方約10mのオジサン達のテンションは盛り上がって行きます。 30年近く経っても、ツーリング初日から2日目あたりまでは全然食欲の出ないパターンには変りが無いらしく、なかなか夕食を食べようという気にはならなかったのですが、後から流れてくるバーべQの匂いで少しづつ食欲が出てきました。 それじゃぁ、メシでも・と思った時。 『話しかけてもいいですか?』 ・とオジさんたちの一人が声を掛けてきました。 |
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『名古屋はどちらからですか?』そう問い掛けたオジさん(スイマセン、私も充分オジさんですが・)は名古屋で仕事をされていたらしい。 『お酒は飲みますか?』 『ええ、』 彼がBBQのテーブルまで戻っていくと、『こっちおいで!』と大勢の声が・ ・多分こうなるんじゃないかな? 雰囲気からいってそういう気がしていたのですが予想通りでした ^^; 聞けば、彼らは地元中川村の中学の同級生で、年に一度、帰郷した友人たちも含めて、こうして同窓会のようなことをしているとのこと。 彼らが言いました。 『あなたはねぇ、本当に運がいい人だよ!』 『大体、この山でこれだけきれいな夜景と星空が見れる日は年に数えるほどしか無いんだから!』 気がつくと、夕刻まで空を覆っていた雲は全く無くなり、満天の星空になっていました。 |
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![]() 『それに、今夜はさ、伊那谷は花火が上がるんだよ!』 『頂上行ってみな、諏訪湖の花火・は明かりだけだけど、そこから飯田まで、そっこらじゅうで花火だわ!』 そうか!、夕食の買出しに立ち寄った地元のスーパーで見た人だかり、中学生のブラスバンド、昼食を食べていた時に聞いた号砲といい今日は何かあるのかな?と思っていたのですが、そういうことだったのね! 時刻は7時半、BBQでお肉をご馳走になった上に、『持ってってよ!』と差し出されたビール5本! もちろん飲み干す前に花火が上がりだしました。 もう、そこらじゅうです! 頂上へ歩いて登るまでも無く、テントに寝っ転がっていてでも4ヶ所以上の花火が眼下に光ります。 |
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![]() こんな超イベントデーで、これだけのロケーションのこのキャンプ場、どうしてこんなに人が少ないの? この夜は、私を含め、テントが5張。それこそ、ポツン・・・・・・ポツン・・・・・です。 『ここのことインターネットで知りました?』 最初に声をかけてきた人がそう聞きました。 『えぇ、でも実はもっと前に話だけは聞いていたんですが。』 村の人としては、もっとたくさんの人に来てもらいたい反面、こういった静かな環境が大きく変わってしまうのも正直恐いらしい。 『私は今のままがいいと思います』と言っておきました。 花火は延々と9時を過ぎるまで上がり続けました。 頂いたビールを呑みながら花火を見ていると、いつの間に片付けをしたのか、バーべQの跡形は無くなって、マッタリモードの私にとっては、それこそ一瞬のうちに彼らは帰って行きました。 |
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いやぁ〜、いいなぁ! やっぱり一人旅はいい! それも夏がいい! |
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| 夜が明けました。 花火や、会話で思ったよりも寝るのが遅くなったのに、なぜか山で寝ると夜明けの頃に目が覚めます。 寝る頃まで吹いていた風は完全に止まり、ほぼ無風、快晴。 この風景の広がり、この空気の清々しさ、朝日の輝きをどうやったら伝えられるんだろう・ 慌ててカメラの設定をあれやこれやといじくるも、良く解らないままに太陽はどんどんと高くまで上がって行くし・・・ |
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| 素晴らしい景色、素晴らしい夜景、素晴らしい星空 静かな夜、楽しい出会い、心地良い眠り、すがすがしい朝 一期一会 全てのものが、そういう気持ちで集まったような、今までに無い私の理想の1日でした。 一瞬で過ぎたこの時間は未経験の充実感を与えてくれました。 |
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『もう一本林道を走って帰ります』 早々と用意を済ませて出発したシェルパ氏を見送り、太陽が十分に上がってからテントとシュラフをを乾かし、午前10時前 スカッと晴れわたった空の下、酷暑の名古屋へと帰路につきました。 治部坂峠を境に空気が変わり、足助まで降りた時には風が熱風に変わりました。 若い頃、東北ツーリングの帰り、名古屋から神戸までの熱地獄を思い出しました。 来年の8月15日、また行こうと決めました。 |
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