名西カワサキ

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整備日誌

ブレーキキャリパーの清掃

開業前、カワサキモータースジャパンでの研修時。何をやって良いかわからなかったので車検に入っていたバイクのキャリパーをゴシゴシ洗っていたらピカピカになったのが嬉しく、名西カワサキ開業以来ずーっとこだわり続けているブレーキキャリパーの清掃。
別に書いてますが、TOKICOグリースもそのこだわりから探し出した用品の一つです。
数年前までは業務用の洗剤とブラシでの水洗いで洗浄していたのですが、水洗いなので屋外へ出しての作業のために冬場の作業が辛かったりしゃがみこんでの作業になるので腰が痛くなるのもあって、何か良い方法がないものかと色々試した結果現行の方法にたどり着きました。
また、現行の方法だと専門的な工具も少なく、ちょっと整備好きな人であれば簡単にできると思いますので紹介することにしました。
作業に必要な工具、油脂類は以下の通りです。
まずはブレーキキャリパーのピストンを回したり出したりするための工具。
※ブレーキパッドを外すまでの工具は除外しています。

●ブレーキピストンプライヤー 【当店で使用しているものはHASCOの物です。】
●ブラシ各種
普通にホームセンターで購入できるブラシ類で、真鍮、ナイロン、豚毛、そしてTOKICOグリースを塗るときに使うナイロン平筆。
こびりつき系の汚れ以外なら豚毛のブラシがお勧めです。
●ほかにあったら良い物として研磨フィルム(#2000~#4000)
ピストン部に頑固な汚れの固着や軽い錆などブラシでは落ちない凸凹がある場合はきれいにできます。
こちらもホームセンターで買えるはずです、カワサキ屋でも売っています。
●ブレーキクリーナ
一番の要。 WAKO'sさんの営業さんが『名西さんはなぜBC-JUMBOでなくてBC-2が多いんですか?』・と聞かれてしまうBC-2.
やはり、ブレーキクリーナは速乾性&容量多めのJUMBOが一般的なようですが、キャリパーの清掃にはこのBC-2です。このクリーナは遅乾性のブレーキクリーナです。
以前は洗剤をかけてブラシでゴシゴシ、そして水洗いでしたが、夏は暑いし冬は寒くて辛いので数年前からはコレです。
ブレーキ周りの汚れは良く落ちます。
●ラバーグリース
ブレーキメーカーさんが言うところの『普通のグリース』・でもなかなか普通には売ってない普通のグリスです。
使い始めて20年近くになりますが、すごく良いグリースです。お値段はかなりお安いですのでお勧めです。
※カワサキ屋で売ってます。
清掃を始める前に厚手のビニールでも新聞紙でも構わないので写真のようにパーツクリーナや汚れた飛沫などがホイール周りにかからないようガードを施します。
では早速清掃を開始しますが、当然ブレーキパッドは取り外します。
そして、汚れた部分にBC-2をしっかり吹きかけます。
※写真を撮った都合上車両(ブレーキキャリパー)が変わりますが基本的に同じ作業となります。
ブラシの毛の部分にもBC-2を吹いて浸み込ませてキャリパーの汚れをゴシゴシ。ゴシゴシすると真黒な飛沫が周囲に飛び散って悲惨なことになりますからウェス等で包み込んでブラッシングするとバイクも体も汚れません。
平ブラシでも良いですが、放射状に植毛してあるブラシも効果的です。(同じようにブラシ部分にもBC-2を浸み込ませてからゴシゴシします。)
パーツクリーナーとナイロンブラシで落ちない固着物や軽い錆などは真鍮のブラシで丁寧に擦ってきれいにします。
車検整備の度にこのような清掃をしてあると殆どの汚れや付着物はパーツクリーナで除去できます。
真鍮ブラシでも落ちない固着物や錆は研磨フィルムで磨きます。
使いやすい細さに切って、水やパーツクリーナー(遅乾性)を付けて使用します
画像のようにピストンを押し出してから・
※ピストンを出し切ってしまわないように注意すること。
細く切った研磨フィルムで磨きます。
この時もピストンプライヤーを使ってピストンを回しながら全周を磨きます。
清掃、研磨が終わったら再度パーツクリーナーとウェス等を使って全周をきれいに拭きます。
この時のパーツクリーナーは速乾性のものが便利です。
※ただし、夏の暑い時などはパーツクリーナーを大量に使うと、冷えて結露しやすいので水気が残らないように注意です。
ピストンがきれいになったらナイロンの平筆にラバーグリスを少量付けてピストンの全周に薄く塗ります。
外したブレーキパッドやピン、プレートなどは洗剤などを使って水洗いします。
私はブレーキパッドを洗うのにパーツクリーナーは使用しません、必ず洗剤+水洗いです。
あとはきれいになったキャリパーに組み付けて完了です。
清掃だけでは済まないケース。
このようにダストシールが飛び出している場合、キャリパーを分解してピストンシール交換とキャリパー本体の清掃も必要となります。
いわゆる『キャリパーオーバーホール』です。
ここから先はコンプレッサーがあるとより効率的ですが、無い場合でも今回の例のように完全に分解して清掃することができます。

今回の例は対抗6ポッドキャリパーですが、キャリパー本体を左右分割する前に画像のように左右のピストンをできる限り押し出しておくことが必要です。
簡単にこのような状態にピストンを押し出す方法として、キャリパーからブレーキパッドを取り外した状態でキャリパーを車体へ再度取り付けてブレーキレバーをコキコキと握ります。
そうすると左右均等にピストンが出きった状態になります。
※ブレーキオイルの枯渇に注意します。
こちらは片押し2ピストンの場合。
同じくブレーキパッドを取り外した状態で車体に取り付けてピストンを押し出しても良いですが、画像の様に適当な板などを利用してできるだけピストンを出し切ります。
●注意:片側のピストンだけが出きって抜けたりすると残った側のピストンは出きらずに取り外すのに大変苦労することになります。
 なので、どの辺りでピストンが出きってしまうのか見当がつかない場合は木片等の厚みを徐々に薄くして両側を均等に出し切るようにします。
ピストンを取り外すときの画像がありませんが、前の画像のようにピストンを出し切った状態からピストンプライヤーを使ってピストンを取り外します。
ピストンを取り外したらまずは水洗いします、そして完全に乾かします。(この時にコンプレッサーの圧縮空気があるとすぐに水気を切れて乾かすことができます。)
先の画像のようにピストンのダストシールが飛び出しているような状態だとキャリパーの中はこんな状態になっていると思います。
ピストンシールやダストシールの溝に結晶化した固形物がビッシリで、ブレーキクリーナなどの洗浄剤では全く歯が立ちません。
・で、どうするかと言いますと。
私はピックツールをこんな風に改造したツールで固形物を荒く取り除きます。
このツールは、市販のピックツールをハツリハンマーで叩いて平たくし、油砥石でエッジを丸めて造りました。
●ハツリハンマーはホームセンターで売ってます(普通のハンマーとは比べ物にならないくらい硬い材質のハンマーです。)
こんな感じでピックツールでパッキングの入る溝に溜まった固形物を丁寧に取り除きます。
取り除いてはパーツクリーナーや水洗いで削りくずを取り去り、また乾かしてから残った固形物をきれいになるまで取り去ります。
軽く擦るだけで削り取ることができます、キャリパー内面に傷がつくような力で擦る必要はありません、気長に丁寧に擦ります。
リューターなどの武器(^^)があればそれも利用して溝の内側をきれいにします。
ただし、画像のような真鍮ブラシでは固形物を直接削り取るの無理です。あくまでも分厚い固形物はピックツールで除去します。
こんな真鍮ブラシも使えます、おおよそきれいになってから仕上げに使ったりします。
取り外したピストンも磨いてきれいにします。
わかりにくい画像ですが、バイスなどにピストンを挟んで固定し、精密研磨フィルムで磨きます。
※研磨フィルムで磨く前金ブラシ等でピストンに固着した汚れを落としておきます。
深い錆が無ければ簡単にきれいになります。
あとはパッキング(ピストンシール、ダストシール)にTOKICOグリースを塗布してキャリパーシリンダに組み込んで完成です。
キャリパーの組み立て、車体への取り付け、ブレーキオイルの充てん&エア抜きが完了したあとは、画像のようにブリーザーの穴に残ったブレーキオイルを洗い流して完成です。
●この時はBC-JUMBO等速乾性のパーツクリーナーが良いです。
丁寧に作業するとこれだけきれいなります。
キャリパー本体の錆については別ですが・
とにかくピストンとシールの状態や潤滑が良いとパッキング交換後のブレーキタッチふにゃふにゃ感も少なくブレーキのタッチや効きが確実に良くなります。